つかえるように

こちらは一見、普通の漆器のように見えますが、実は動物の皮を乾燥させて漆で固めた、漆皮というものです。

 

割れた破片をくっつけて、上から漆を塗るだけでは、おそらくまた同じ部分が割れてしまいます。

そうならないために、今回は竹で裏側を補強します。

これだけで、この器、愛らしくなります。

表はこんな具合です。

ここからまだまだいろんな工程が待っています。

 

 

 

金継ぎされた器を「使わずに飾ります!」と言って持ち帰るお客様もときどきいらっしゃいます。

その気持ちはとても嬉しいです。

ただ、見えないところでつかえるように色々な工夫をしています。

そして漆は強いです。

修復した漆器や器は恐れずに、つかってみてください。